生きた詩語
詩語は声に乗せると、死ぬ。
ポエトリーリーディング語は声に乗せると、生きる。
そういえば二年位前にわたしに、エクリチュールとパロールだよと言った詩人がいた。
その時はぜんぜんわからなかったが、今は身体で理解できるようになった。
話し言葉と書き言葉は、本質的にちがうのだ。存在する次元が違うのだ。
言語の成り立ちが違うのだ。それは、本物の花と写真の花くらいのちがいがあって、
それを混同することはコミュニケーションの阻害要因のひとつにもなっている。
書き言葉はそもそもコミュニケーションに適してすらいない。
話し言葉を書きたい。生きた詩語を見つけたい。そんなことを考えていた。
ビーレビ杯が残っているうちに、詩の投稿も再開したいな、とぼんやり思った。
杯が無くなるのならば、また勝ちたいと、少し欲が出た。