しらないビスコ、バラバラモーニング

朝、ポケットの中で コーヒー味のビスコがしんでいた バラバラになりビスコがしんでいた ちいさい命が大地に沈んだあと わたしの朝が来ていた 有り様をみてデタラメをして 朝に繋がってしまったことに すこしの哀しみを混ぜて飲んだ 朝起きるとしらないこと…

うつくしい生きる不条理

感情は わたしを容易くややこしくさせ かわいいかわいいわたしの銃口を塞ぐからにくい 感情は わたしをむき出そうとするくせに けしてまるはだかにはさせないからにくい あと一分でこのエントリを書き終わらないとならないのです なにか云ってね、うつくしい…

白日夢

寝たまま窓の外をみている 最期にみえる景色に微笑んでいる誰かに こんな世の中にうまれてよかったと 出鱈目をぶつけたい詩人じゃないくせにあいつは 4日も前に詩を書いていたらしい いまようやく届いた詩を読んで すこし微笑んだのはわたし窓の外が燃えて…

月の裏側からみてる

取り残されたこの裏側にて あなたを待っていますこんな夜更けでした 手をひき 電車にのせ かの地の崖の上でわたしの代わりにしんだひと あなたの鮮やかなうつくしさをおもいだし たったいまある夜更けが あの夜更けではないことにおののき 途方にくれていま…

詩人は大掃除をしない

この街には自衛隊の訓練場がありまして 本日も飛行機が轟音で飛んでいます その下の陽だまりでお菓子を食べています 声にだして云いますと空腹と幸福は似ています 空腹と幸福は似ています 美味しいご飯をたべる幸福のために日々働いています ときどきこころ…

たましい、みんな割れた

駅のホームのはし 友人はみんなころされた ちがうことばをわからない音階で叫び こちらを知らないガラスのめだまをしてしんだ わたしは今からすきとおる電車にのり 月曜日ですから、と云う 終着駅のさらにホームのはしのはしにも 誰かのdnaの欠片もない たま…

朝から詩を書いて詩をよんでしぬ

朝から詩をみる 10日ばかり同じ詩をみている もっともっと精神の隙間にびっちりと ぎゅうぎゅうにぎゅうぎゅうにしないと届かないところにいきたいのに行かれない 失われてしぬ だから失われてしぬ つまらない文字列になってしぬ 声に出してよむ なかなか…