2018-07-16 泡(あぶく) 詩 思い出の品もぜんぶすてないとならない海に行ったときになにも買わないでよかったもらった手紙はわたしには知らない宇宙のことばで書いてあるもう二度とよめることはないことばはそれでもまだ美しい形にみえた たった一度乗り遅れただけでもう二度と会えない何十光年彼方からここに来ていた とおく波音うしろすがた裸足にかげ引く波がおそろしい悲鳴をあげてさらってきえた遠のく意識の中でもうだれの姿もなかった暗闇はかわらないからとても安心をする