摂氏37℃

わたしの抜け殻が夏の真ん中に取り残された、そのようにつまらない孤独です。

 

蝉がきらいだと言ったらあの人はやさしい、蹴飛ばして退けてくれたアスファルトの上。そんなことをするものだからわたしは、ただいのちがおそろしい、生き死にを見せつけないでと断末魔。それからアイスコーヒーを飲んだ。これが夏だというのか。夏だと、いう。


すこし申し訳ない話しなのですが、僕はいのちに長居をしてしまいました。
太陽が射抜くこの瞬間に、死んで生まれるを繰り返しています。

 

なんど目が覚めてもああ暑苦しいネ。蝉しぐれ、あるいは狂した人の声。