うたの続き

魔法使いのあの子が

ぼくがあなたの母親になるからと

じゃらんとギターを鳴らして

姿を変えた夜

わたしは何度も何度も名前を呼んで

声が枯れた

 

幸福の鳩が飛び回る

マンション7階の部屋の

1歳のわたしが泣いた同じ場所で

過去を洗いながら詩を書いた日々

 

かみさま、夜を数えています

今日も夜を数えています

あの子がいないままの夜に

わたしはひとり、あなたを真似て

うたう